世代間格差とは

tatsuzuk2004-01-13

日本は平和でした。
日米同盟と自衛隊、大きくは国連と世界平和という観念、その元に育った経済力により、とても平和でした。戦後の平和は、わりと米国によって与えられました。ドイツ、韓国、ベトナムのように分断はされずに資本・民主主義が導入されたのはとても幸せなことでした。
戦後50年、どん底からの復興はすばらしいものでした。同時に、復興の際にそれはもうものすごい借金をしてきました。生活レベルの向上、高学歴化が進むにつれ、結婚年齢が増加、出生率が低下、超高齢化社会に突入、欧米の真似を安いコストで正確に行うことでトップクラスにまで上り詰めた経済も、高コスト化で失速と、伸びる要素はありません。
50年間を支えた、政治・官僚組織という枠組みも疲労、腐敗してしまっています。
何より超高齢化社会にしたがって、投票権は老人が大きな割合を占め、民主主義という枠組み内では、老人のための社会を作ってしまっています。若者がどれだけ投票したとしても、数倍の老人が投票すれば意味がないのが民主主義と思っています。
老人たちが次の、さらに次の世代のことを思うなら、20年前に少子化に本気で取り組み、現在も無理な年金を保持しようとしたり、介護保険などという自分は一銭も払ったことのない税金を、若い世代から搾り取ろうとはしないはずなので、民主主義という枠の中では残念ながら老人というくくりは「悪」とすらいえる。福祉とか介護とか言う政治家でなくて、少子化対策、経済再生という政治家・団体に、老人が投票してたらこんなことにゃならんでしょう。
日本は、このまま深く沈むしかないのでしょうか。沈むしかないんだろうなぁ。

つづく