たまやんにい!!

tatsuzuk2004-09-05


ポルトガルGP。
今回気象状況が難しい中、PPを奪取した玉田誠

今回も条件付けが厳しいので手放しでとはいえないが、ブラジルGPでの優勝がフロックではないところを世界的に見せることもできただろう。

タイム的にはロッシに遠く及ばなかったが、これはセッティングの完成度とタイヤの違いによるものだろうと思う。玉田のレースセットは本人もレース前に言っていたようにつめ切れておらず、ブレーキング時の挙動は常に不安定だった。ロッシのほうは、明らかに攻めてはいるがいわゆる鬼走り・・・改め神走りの時のような挙動の大きさ・不安定さはほとんどない。タイヤにしても、フロントをハードにした玉田は後半勝負だったはずだが、ロッシノ終盤のタイムが落ちなかったのが決定的だった。ラップタイムを見ると、序盤・終盤と、ほぼすべてにおいてロッシに遠く及んでいない。今回は、走りのテクニックをどうこう言えるような状況ではなかった気がするので、その意味では少し退屈だったかもしれない。

玉田がロッシを追い上げていたこともあり、今回はあっという間に放送が終わってしまった感じだ。こんなに集中してMotoGPを見れるなんて、なんて幸せなんだろう。

彼の言動は、常にポジティブで、しかも自分を追い詰めてプレッシャーをかける意味もあるのか、今年でいえば年間5勝というノルマを自らに課している。
確かに今までの実績からいえば「ビックマウス」なのかも知れないし、今までの日本人のメンタリティから外れているので煙たがる者がいるのは事実だが、世界的に「勝つ」ためには、このメンタリティが絶対に必要だと思う。
アテネオリンピックでも、日本選手は「金メダル」を取るという目標を口にして実現している(と、いまゲットスポーツで言っている)。
すでに1勝、2位1度、1ポールポジションを取っている彼を、ビックマウスとか生意気とか責める人は、かなり減ったのではないかと思う。
今後の活躍で、その数はゼロになるに違いない。

……でも、たまやんの速さ、走りのテクニック的にはやはりどうして早いのかよくわかっていない。BSタイヤの特性でコーナリングバンク角を付けて走れるのでコーナリングスピードが速い、と言う記事をどこかで見たことがあるような気もする。また、自分のミスによる転倒が極めて少ないような気がする。ホンダかヤマハドゥカティあたりでもう一人、BSタイヤを履いている人がいれば比較できるのだが。

ところで、ホンダとBSの協力体制の契約は本年度で終了らしい。来年も継続されるのか、あるいはポンスチームあたりがBSを正式採用するか?あるいは解消されるのであれば、たとえば来期のスズキチームがジョン・ホプキンスと玉田誠なんていう組み合わせも…。今年の玉田の成績を考えれば、モット別のよい選択肢も出てきそうだ。


一方、応援し続けている阿部典史だが、今回もいいところはなかった。どうしよう。鈴鹿なんかであれば神通力を期待できそうだが、茂木だと…。このままでは、本当に今年が(ファンとして)最後になりかねない。もう祈るだけことしかできない。がんばれ、ノリック


ぁ、そういえば、放送ではキャズート坂田が、1ラップ目のビアッジの転倒について、ビアッジのミスと言い切っていたが、映像を見る限り、ブレーキングミスをしてはらんだカピロッシが失速しているのに無理にインに付けたため、ぎりぎりのブレーキングでつめてきていたビアッジが、ジャックナイフ状態になるまでフロントを握りこんでもよけ切れなかった、というように見えたが、真相はいかに。
ビアッジとしても確かにもう少しよけられるようなマージンは取っておくべきだったかもしれないが…。
結果としてチャンピオンシップを戦う上では、ビアッジは判断ミスをしたといえると思う。これでほぼ、ロッシが怪我でもしない限り、チャンピオンは確定といっていいと思う。


↑DVDで見返したところ,ロッシにインをつかれて抜かれたカピロッシが,そのままロッシの後ろに付こうとインに入ってきたところ,ブレーキングミスをしてオーバースピードで突っ込んできたビアッジがよける余裕が無く突っ込んだ感じ。
7:3位でビアッジのほうが悪いかも^^;
と,訂正します。